広島県は「イノベーション立県」の実現を掲げており、イノベーションが持続的に起こる環境整備のいち取り組みとして、オープンイノベーションプログラム「ひろしまビジネス実験部」がある。そのプログラムに参加する、全社をあげて新規事業の立ち上げにコミットする意志を持ったモチベーションの高い企業に対し、新機軸の製品・サービスの開発などをサポートするにあたり、起業・新規事業経験者による支援が必要であった為。
中小企業の技術力をイノベーションに変える 「ひろしまビジネス実験部」の新規事業開発支援

広島県
業種 | 行政 |
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事業内容 | |
企業規模 | |
地域 | 広島 |
新規事業開発支援
- 開発段階におけるアクセラレーションプログラムの実施
- 課題発見から製品レベルのプロトタイプ製作までを支援
「0→1の方法論」と「起業家の集団」としての知見に期待

0から1を作る部分のプロセスを、方法論としてきっちり確立されている点に期待しました。また,GOBのみなさんが,自らを「起業家集団」とおっしゃっているように、事業経験のある人たちが過去に味わった苦労や経験を共有してもらえるというところにも価値を感じています。
また、参加している企業の声を聞くと「新しいものを作る方法論や、やり方がわからない」とみなさん仰います。そうした中で、GOBのプロセスや進め方は雛形として拠り所になるので、そこの型を持てたことは非常にうれしく思います。
体系化した方法論をベースに取り組めることで、どの参加企業も、誰に、どんな価値を、どのように届けるかを検討してプロダクトを作れており、単なる思いつきのレベルとは大きく異なります。
課題発見から製品レベルのプロトタイプ製作までを体系的に支援

「ひろしまビジネス実験部」は、県内のものづくり企業を対象とした新規事業開発プログラムです。
6ヶ月の期間中全7回程度のプログラム参加によるレクチャーと、その他メンタリング等のサポートによって進めていきます。
プログラムの成果は「デモデイ」で発表し、その後の製品化に向けたフィードバックを受けるところで一旦の着地となります。
オープンイノベーション型で進めること、リアルな企業課題を背景に、単なる勉強会ではなく製品化までをスコープに入れている点が特長です。
製品レベルのプロトを製作し、販売パートナーと出資先を探索。

2019年度の参加の8社はいずれも製品レベルのプロトタイプを製作。
実際に販売する製品の形については、プロトタイプの結果を踏まえて今後検討していく。
デモデイにて県の副知事の視察や複数社のテレビ取材が入り、新事業創出について広く多くの人に知ってもらうことができた。
販売に関心のある県内企業に声を掛けたり、出資してもらえるような金融機関にも声を掛けていきたい。