印刷業界が縮小する中、凸版印刷として事業ポートフォリオを変えていくため、新しいことにチャレンジして新たな事業を生み出していく必要性、重要性が高まっていました。 amiten challengeは凸版印刷の西日本を対象とした新規事業立ち上げの取り組みです。 これまで会社の中で新規事業を立ち上げようとすると、どうしても規模感が大き過ぎ/小さ過ぎたり、会社やお客様のアセットに合うものから考えようとしてしまうところがありました。 会社やお客様のアセットに引っ張られない事業の種を生み出し、スモールスタートできる仕組みを作ることで、まずは小さくでもいいから活動できる仕組みを、西日本事業部として発信していきたいという思いがあり取り組みをスタートさせました。
西日本事業部内から60以上の事業アイデア、事業創造への気運醸成に一役

凸版印刷株式会社
業種 | 製造 |
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事業内容 | 印刷関連. 広告/包装資材/半導体・電子部品・その他 |
企業規模 | |
地域 | 大阪 |
新規事業開発支援
- 社内アイデアコンテスト
- 社内アクセラレーションプログラム
- 事業実証伴走支援
実際の事業経験に基づいたGOBのノウハウが納得感と刺激に

GOBの皆さんは、起業経験者/事業開発経験者として自分で事業を立ち上げた経験があり、失敗を含めさまざまな実践知を持っているので、いわゆるコンサルティング会社が外から見て生んできたノウハウとは違うところがあるように思います。だからこそ、プログラム内容や体系化されたノウハウに納得感もありますし、その視点でメンタリングなどに入ってもらえるのはありがたいです。参加する側としても非常に刺激になります。
実体験に基づいているため、レクチャーの際にも、具体のケースを交えて話してもらえるので、事業開発について全く知識がない状態から聞いても納得できます。 それに、何より話しやすいです。質問したらなんでも答えてくれるという空気感があって、プログラムのワーク中も、みんなどんどん質問していますし、その空気感がありがたいです。寄り添いながら導いてもらえているなという感覚です。
凸版印刷の有志からスタートして、当初は予算もつけずに動いていたamitenのプロジェクトが、GOBさんの協力もあって、ずっと続いているのは、本当に嬉しいことです。
アイデア発想から事業検証までのプロセスを一気通貫で支援

施策は3つのパートに分かれます。
①新規事業に興味のある社員ができる限り参加しやすいように、アイデア応募段階でアイデアワークショップを開催して、アイデアの作成方法を伝える場を作っています。そうすることで、やり方は分からないけどチャレンジしてみたい人にチャンスが生まれ、潜在的な人財を発掘することにもつながっています。
②事業計画を作成するための育成プログラムとして、アクセラレーションプログラムを実施することで、顧客設定・提供価値の定義・参入市場選定・ビジネスモデル構築などの事業計画作成に必要な新規事業開発の「型」を習得する機会を提供。
③事業計画が成立するかどうかの実証計画の策定から、価値感度調査、DCチェック、パートナーへの営業、テスト販売を通した実証による数値検証支援。
アイデアを殺さない社内制度づくりにも着手

アイデアや事業のタネが生まれてきているため、それを活かすべく、社内制度をどう変えていこうか、次のステップとして試行錯誤しているところです。
実は2020年から、amitenのアクセラレーションプログラムで生まれてきたアイデアを継続的に検討していこうということで、普段の業務のうち何%かをその新規事業の立ち上げに当てていこうということをテスト的に始めています。 この数年で人に依存しない仕組みづくりが進んでおり、amitenが社内のプロジェクトとして自立できてきています。
今後は、そこで生まれた事業のタネを、本格的に事業化するフェーズに関してもGOBさんとご一緒できればと検討していますので、今後の展開も楽しみです。